昨年工事をお世話に成ったお施主様より古い家具をお預かりして仕上げ直しをさせて頂きました。古い納屋の解体工事の折に処分するかどうか迷われて居たところを思い留まって頂き、お話しをお聞きしたところ、大正7年生まれのおじいさんのおばあさん所有だったそうなので、はたしていつの時代に製作した物なのでしょうか?
作業をしてもらったOさんによると、一本は鏡板(前面の板)ガ栗材でもう一本はタラ(タラの芽とは違いますがこの地方の呼び方?)側板は桂材で丁寧に製作してあるとの事でした。今の様な製材機があるわけでも無い時代に一本々の材料を大切に使われている事にいつも感心させられますし、製作している時の思いが伝わって来る思いです。経年による反りや割れ欠け、金具の修理,塗装などしてまたこれからも永く大切にして頂けます様お届けに行ってきました。
建築 S.S