以前紹介させていただいた施主様の山の木を使った住宅が完成しました。
ひのき伐採前 りビング柱用ひのき伐採 玄関丸桁,丸柱 リビングひのき6寸柱
ひのきは施主様が植林して30年との事で、太いもの数本を4寸柱に加工して利用。玄関丸桁,丸柱,と寝室などの腰壁羽目板としました。また先代の頃より生えていた太めのひのきをリビングに思い出として入れました。
すぎ伐採前 床の間前地板 床脇地袋天板 下駄箱材
すぎは数本を伐採。60ミリ厚に製材して床の間の前地板,床脇地袋天板,造り付けの下駄箱、リビング収納の棚など製作しました。
まつ伐採作業 テレビボード くり伐採作業 玄関框,式台
まつは75ミリ厚に製材してテレビボードを製作。他にも趣味の作業台など製作予定です。くりは施主様の思い入れの木でしたので、玄関や勝手口の框や式台に利用しました。その他さわらは玄関化粧庇の野地板、腰壁羽目板などとして利用しました。
それぞれの木にそれぞれの特性が有り生産部の皆や棟梁さん達にずいぶんと手間を掛けて貰いましたが、施主様に、もし思い出に出来る木が有れば一本でも利用しましょうと始まった家づくりもおかげさまで完成となりました。施主様より先祖からの木が生きて良かったとの言葉を頂き改めて気の引き締まる思いです。いよいよこれから施主様のために永く活躍してもらう無垢の木々達ですが季節や気候により変わる事もあるかと思いますが彼らと一緒に施主様とも永いお付き合いをして行きたいと思います。
建築 S.S